「森友学園問題」…決済文書改ざんの核心に迫る証人喚問が2018年3月27日、参議院予算委員会で開かれた。証人は、前国税庁長官の佐川宣寿氏(昴宿)。午前、午後の約4時間を費やした喚問は、合計17名の委員長、議員が質問に当たったものの、佐川氏は終始「訴追の恐れがある」ことを理由に回答を拒否したため、問題の核心に迫ることはできなかった。
勿論、この結果は予測されてはいたが、「質問する側」と「される側」との間に生じる力関係に問題はなかったのか……それが気になったので調べてみた。
喚問を受けた「昴宿」の佐川氏の「その時の心境」について触れる前に、佐川氏の宿と質問に当たった17名の質問者の宿との間に生じた「力関係」を見てみよう。
証人喚問は、「秘密を暴く側」と「秘密を守ろうとする側」の戦いである。戦国時代に宿曜を駆使したとされる軍師「黒田官兵衛」であれば、「昴宿」を制する宿の持ち主を質問者に選んだだろう。
しかし、図を見れば分かるように、「昴宿」の宿敵にあたる「安・壊」の因果を持つ議員は、丸川、福山、石田、逢坂氏の4名。
また、意表をついて相手を動揺させる「危・成」の関係にある議員は竹内、小川氏の2名。その一方で、「昴宿」の心に余裕を与える「友・衰」の関係にある議員が7名おり、さらに、お互いがベストパートナーとなる「栄・親」の関係にある議員が2名いることに注目する。
つまり、1対17の戦いの場に、「昴宿」を落とせる議員を6名、落とせない議員を9名配置したことになる。しかしこの証人喚問では、「昴宿」に奇策が仕掛けられる宿を持つ議員が2名いた。
一人は「昴宿の生まれ変わり」に当たる「業・胎」の小池氏である。とは言え、「生まれ変わり」の場合は、「相手を攻める」より「諭す側」へ回るため、お互いの間に憎悪が生じなければ、相手の抱えた秘密を暴くことは難しいだろう。
但し、佐川氏を追い詰めることのできる者は、17名の質問者の中で唯一いた。それは、佐川氏と同じ宿を持つ「命」の関係にある丸山議員である。
特に、同じ宿同士の場合、思考と価値観など同一の内面を備えているため、相手が何を隠し、何を守ろうとしているのかを見抜くことができる。つまり佐川氏にとっての丸山議員は、「合わせ鏡」であり「反面教師」と言える。
丸山議員の質問順と時間配分によっては、ひょっとすると問題の核心をこじ開ける、突破口になったのかもしれない。