先日行われた、韓国と北朝鮮の「南北首脳会談」では、北朝鮮の指導者・金正恩(心宿)氏の見事なパフォーマンスに歓びと戸惑いの声が交錯した。そして近々、米国のトランプ大統領との「米朝首脳会談」が予定されている。これまで世界を威嚇し続けた金正恩氏。その豹変ぶりは、何に起因するのか? 今回は「心宿」の本質を、宿曜に照らして探ってみる。
「心宿」は、その名の通り、『相手の心が読める』特別な能力を備えている。このため、たとえ相手が誰であっても、瞬間的に『相手好みの自分』を演じることができるために、別名「役者星」とも呼ばれている。
人前では、明るく人懐こい雰囲気を漂わせて周囲を和ませる一方で、独りになると内面に抱えた不安感や猜疑心が膨らみ、激しい感情を表出させる傾向がある。つまり楽屋とステージ、「2つの顔」を無意識のうちに使い分ける器用さが、善くも悪くも「心宿」の個性を複雑にさせていると言えるだろう。
しかも、その二面性を本人は認識していないため、相性によって評価が極端に変わるのも特長だ。この宿の本心を理解できるのは、同じ「心宿」であるか、『生まれ変わり』の「業と胎」の宿、そして「栄と親」の関係にある宿と限られている。少なくとも、安倍首相(張宿)とトランプ大統領(箕宿)は、金正恩氏の『本心』を理解するのは困難だろう。
「心宿」の本質は、野心家でありながら、自らがリーダーシップを発揮しようとはしない宿だとされている。しかし金正恩氏が、なぜ北朝鮮の指導者に就いたのか? その理由は、父と祖父の宿と深い関係があった。その驚くべき因果については、次回のニュースでお話しする。