ビートたけしの独立を機に噴出した、“オフィス北野”代表・森昌行氏と「たけし軍団」メンバーとの確執について、社長と軍団主要メンバーとの間に生じた「因果(力関係)」から、その原因を探ってきた。そして今回は、そもそも「たけし軍団」メンバー同士の関係について調べてみた。ビートたけしが不在となった今、残された軍団のメンバーたちはどのように行動するか? それが気になったからだ。
森社長と軍団メンバーとの相性は、「友と衰」と「安」の因果で占められていたため、たけし退社後の会社維持、株式の配分、給与、待遇などの利害関係が生じたことが、今回のトラブルの原因だと話してきた。そこで今回は、軍団を構成する主要メンバーたちの間に生じた因果(力関係)を調べ、軍団がバラバラになるのか、それとも結束できるのかを分析しようと思う。
ここで取り上げる軍団のメンバーは、騒動が泥沼化した原因とされる、森社長とたけしとの会談の場に立ち会い、社長を恫喝したと森氏が語ったメンバー、また社長を告発する声明文に関係したメンバーから6名を選び、彼らの間に生じた15通りの相性と因果を、以下のチャートにまとめてみた。まずは、図をご覧いただきたい!
図をご覧いただけると一目瞭然……。「ガダルカナル・タカ」、「つまみ枝豆」、「ダンカン」、「ラッシャー板前」、「グレート義太夫」の5名との間は、「栄と親」という『最高の縁』と、「命、業、胎」と言う『生まれ変わりの縁』によって結ばれていることが分かる。
「栄と親」の相性は、生涯を通してベストな関係が築け、維持できる相性とされており、相手との意思疎通は万全、しかも相手の欠点すら受け入れられる「相互扶助」の関係にあるため、この相性は別名『夫婦星』とも呼ばれている。
また、「命、業、胎」の相性は、お互いが「前世」と「現世」、「来世」の宿にあたる『特別な縁』でもあり、一度縁が生じると、目的を変えない限り生涯を通して縁は持続されるというもの。
つまり、この5名たちは、「友と衰」のような『楽しさを共有する仲間』だけの関係でなく、それぞれがどんな逆境に置かれても、『共に苦難を分かち合い、乗り切る』ことができるため、その結束力は磐石だと言えよう。
なお、水道橋博士と他のメンバーとの相性は、「安と壊」「友と衰」となっているが、彼が他のメンバーにリードされ「付き従う気持ち」に徹することができるならば、表にある6名の関係は維持される。しかし水道橋の、反主流を貫く親分星……「胃宿」の本質が表に出すぎると、他のメンバーから孤立する一方で、本人がこの輪の中に居続けることはストレスを貯めることになりそうだ。