今回は、平昌五輪で一糸乱れぬチームワークを披露した、女子団体パシュート日本人4選手の人間関係(相性)に注目する。するとそこから、「試合に勝つための法則」が見えてくる!
それでは4選手の宿と、それぞれの宿との間に生ずる6通りの相性を調べてみよう。
・高木美帆選手: 強靭なメンタルを備え、自身の信念を一途に貫く「亢宿」。
・髙木菜那選手: 忍耐力に優れ、地道な努力の末にトップの座を手に入れる「星宿」
・佐藤綾乃選手: トップをつかむために猪突猛進する豪快さを備えた「箕宿」。
・菊池彩花選手: 髙木菜那選手と同じ「星宿」…まるで合わせ鏡のような一心同体の関係。
選手のチームワークが勝敗を決するパシュート…。
日本女子4選手の間に生ずる6通りの相性を見ると、「ある特徴」が見えてくる。
それは、6通りの相性の中に、楽しさを共有し合う「友と衰」の相性、また思考と価値観が正反対で意思の疎通が難しいとされる「安と壊」の相性が存在しないことだ。
そして、公私ともに「生涯のパートナー」の関係が維持できる「栄と親」の相性が2通り(髙木菜那-佐藤綾乃、菊池彩花-佐藤綾乃)ある。
また思考や価値観は異質なものの、同じ目的に向かった時に、予想以上の成果が得られる「危と成」の相性が3通り。
最後に残された1通りの相性は、お互いの長所と弱点が分かる、「まるで合わせ鏡」の関係とされる「命」の相性によってチームは構成されていたのだ。
まさに、体力と気力、時間の極限と闘う4選手の間には、「栄と親」、「危と成」、「命・業・胎」の一つである「命」だけで構成されていたことが、金メダルへとつながったと言えるだろう。
では、メダリストを揃えたオランダ・チーム4選手の相性を調べてみよう。
選手の紹介は省略するが、チームの宿構成は「柳宿」、「女宿」、「鬼宿」、「奎宿」からなっている。
さらに4選手の間に生ずる6通りの相性は、次のようになる。
「栄と親」の相性が2通り、「危と成」が3通り、最後に「生まれ変わりの関係」とされる「業・胎」で構成されており、まさに日本チームと同じ宿構成であることが分かる。
まさに、チームワークによって最大の成果を上げる宿構成……。それを日本とオランダの4選手間に生じた相性に見ることができるだろう。