と、問われれば必ずこのジミ・ヘンドリックスの名前が挙がる事でしょう。
彗星のように現れ、天才という名前を欲しいままにしながら、27歳という若さでこの世を去ったその宿命を、宿曜占星術で診ていきたいと思います。
古来より伝わる宿曜占星術では、この世に生を受けてきたもの全ては、月の満ち欠けに支配されていると考えられています。宿曜には27に分類される「宿」と呼ばれる個性があります。
「宿曜占星術」については【宿曜とは】をご参考ください。
柳宿は表面的には穏やかですが、内面では激しい気性を抱えている「闘争の星」です。
正義感が強く、イジメ、セクハラなど、社会の悪と感じることには猛然と挑んでいく傾向があります。
独自の世界観の中にどっぷりとのめり込み、その道のスペシャリストになる傾向があります。
我が強いわりに精神的にもろい部分があり、その人の持つ独特な世界観を理解してくれるような存在がいれば、自分で崩れることなく実力を発揮しやすくなるでしょう。
周囲に自分の弱点をフォローしてくれる存在を得ることが、この宿の成功の秘訣でしょう。
ジミ・ヘンドリックスは16才の時に父親から5ドルの中古ギターをプレゼントされ、それが彼を夢中にさせて憑りつかれたように自分の世界にめり込んでいったようでした。
ひとたびギターを手にすると、普段の大人しい姿からは想像できないほど豹変し、派手なパフォーマンスに卓越したテクニックで観客を魅了していきました。
その世界観と派手すぎる演出に、周囲のミュージシャンからは反感を買うようになり、バックミュージシャンとしてでは食べていけなくなくなり、行き場を求めるジプシー生活になったそうです。
そしてハーレムから拠点となるニューヨークにたどり着くと、自由に自分を表現できる場を手に入れることができました。
独特な世界観とド派手なギタープレイで、時代をリードするほどのスーパースターへとなっていったのでした。
そのあくの強い個性で好き嫌いの分かれる柳宿ですが、持ち前の粘りで支持者を集めて、夢を実現さていったのでした。
まさに柳宿らしく、独自の世界観の中で激しく人々を魅了しながら、27年間という短い生涯を駆け抜けていきました。
彼の音楽人生の終盤はその才能に目を付けた音楽会社、ギャングなどに自由を奪われ、過剰なドラッグ接種と精神の不安定さから、人気絶頂期にいながらもその演奏は本人からするとスランプにも近く、フラストレーションの溜まる日々だったようでした。
死因には様々な憶測も飛び交ってますが定かではありません。
今日は何十年も経った今でも、ラジオからジミ・ヘンドリックスの曲が何度も流れていたので、あらためてその偉大さを感じずにはいられないですね。
「宿曜がもっと知りたくなった方はこちらへ↓」