日本サッカー協会は4月9日、日本代表の監督ハリルホジッチ氏(室宿)を電撃解任した。協会の田嶋会長はその理由を、「監督と選手間の信頼関係が薄れたため」とし、今年3月に行われたマリ戦での引き分け、またウクライナ戦での敗戦によって監督交代を決めたという。
サッカーや野球、ラグビーのような団体競技の場合、どちらのチームに「勝機」があるかを判断するには、監督と出場する選手間の相性とともに、監督と選手に与えられた試合当日の「日の吉凶」が重要だ。今回は、日本代表が勝利した試合と、「信頼関係が薄れた」とされる、マリ、ウクライナ戦の監督、選手に与えられた『日の吉凶』についてお話しよう。
日本代表が勝利した2試合の「日の吉凶」
下の図は、日本代表がW杯アジア最終予選で勝利した、2017年3月24日のUAE戦と、同年8月31日のオーストラリア戦を例に、監督とスタメン選手との相性、そして試合当日の「月運」「日運」……つまり『日の吉凶』を一覧にしたものだ。
UAE戦でのハリル監督と選手との相性を見ると「友と衰」で大半が占められている。オーストラリア戦では、「友と衰」と「危と成」が同数になっている。本来、「試合」には様々な利害が絡んでいる。このため監督と選手の相性が「友と衰」で占められたチームに、勝機はめぐり難いとされている。その点で言えば、互いに切磋琢磨する「危と成」の選手を起用したオーストラリア戦の方に、勝機があったと言えるだろう。
しかし日本代表は、どちらの試合にも勝利している。この2試合に、何か特別な因果が作用していたのだろうか?
「信頼関係が薄れた」とされる2試合の「日の吉凶」
それでは次に、今年3月に行われたマリ戦とウクライナ戦の図もご覧いただきたい。
試合の結果は、マリ戦は引き分け、ウクライナは惜敗している。前述の日本が勝利した時の、監督とスタメン選手との相性を見ると、監督と「親」という『最高の相性』にある選手が加わっており、ある意味、マリとUAE戦よりも意思の疎通が図れる選手構成になっていると言える。
日本代表チームは、何故この2試合に勝利できなかったのだろう? 勝機をモノにした試合と勝機を逃した試合の「日の吉凶」をよく見ると、そこには「共通する因果」があることが分かる。
「勝機」を左右する『特別な因果』
これまで団体競技の勝敗を、「日の吉凶」に照らして何百試合も見てきた結果言えることは……試合当日の監督と選手の「月運」「日運」に、「命」「業」「胎」という『特別な因果』が含まれているかどうか、それが統計の結果に表れている。「命」は、サッカーが「天職」かどうかを問われる「月」「日」であり、「業」は、過去の練習の成果が問われる「月」「日」。そして「胎」は、将来もサッカーを継続すべきか? が見えてくる「月」「日」とされている。
つまり、監督と選手の意思疎通が図れ、結果が出せる試合の「月」と「日」の因果に、3つの『特別な因果』がどれだけ含まれているか……それが勝敗を左右すると言えるだろう。
W杯まであと2か月。西野監督と日本代表選手に、勝機をもたらす因果は巡ってくるのだろうか? 試合の日程から目が離せない!