4月29日から、スウェーデンで開催された「世界卓球選手権2018」。47年ぶりの優勝をかけた日本女子チームは、予選から準決勝までの7試合を無敗で進み、5月5日に世界王者の中国チームと優勝をかけた試合に臨んだ。結果は2位であったが、試合に出場した3選手のチームワークと進化を遂げた技巧に、日本中のファンが賞賛の拍手を送った。
そこで今回は、石川佳純(胃宿)選手、伊藤美誠(翼宿)選手、平野美宇(張宿)選手の間に生じた因果(相性)と、準々決勝から決勝までの「日の吉凶」について調べてみた。
結束力抜群の日本女子3選手!
団体戦の場合、選手間のコミュニケーションが重要だ。特に、試合が劣勢に転じた時、それを共に乗り越えられる相性でなければ、団体戦を制するのは難しい。そこで、キャプテンの石川選手を中心に、伊藤選手と平野選手との間に生じた因果関係を図にしてみた。
3者の関係は、伊藤選手を中心に、最高の相性とされる「栄と親」、そして相手の気持ちが理解できる『生まれ変わり』の「業・胎」で構成されており、3人の結束力は抜群だ。この3人で団体戦に臨む場合、軸となる伊藤選手をトップバッターに起用し、そこで勝利することが「勝機」を次の選手へ受け渡す最善策となる。今回、伊藤選手が常に先鋒を務めたことが、決勝まで無敗で進んだ要因と言えるだろう。
3選手の宿と、試合当日の「日の吉凶」は?
5月3日と4日の、日本と相手チームの「日の吉凶」をまとめてみると次のようになる。
以前、W杯・日本代表選手の「日の吉凶」でも触れたが、試合当日が「命」「業」「胎」、また「極魔の日」にあたった選手に「勝機」が巡る傾向があり、特に「業」と「胎」、「極魔」の因果を持つ選手は、予想以上の成果が得られるものだ。まさに、運を味方につけた試合だった言える。
決勝戦 試合当日の「日の吉凶」
決勝戦は、準決勝の翌日に行われたため、各選手の運気で変化しているのは「日運」だけだ。
5月5日に「勝機」が得られそうな選手は、日運が『勝負の大吉日』とされる『業の日』にあたった伊藤選手、そして月に一度巡る『大凶日』とされる「極魔の日」のテイ・ネイ選手の2名だ。その他の選手の運気は、準決勝までと殆ど変わりはない。
そこで注目するのが、5月4日の試合までの日本人選手の「日運」である。3名ともにピンク色で表示した「活性期」か、黄色の「転換期」の周期の中にあった。ところが、たった1日の差でありながら、平野選手の日運周期が紫色の「魔の週」へ移っていたことが分かる。
決勝戦は1試合目で伊藤選手が勝利し、本来であれば2番手の平野選手に「勝機」が受け継がれるはずであった。しかし運気が低下傾向にある平野選手が、勝負事で一発逆転を可能にする「極魔の日」のテイ・ネイ選手とあたったことが、「勝機」をつなげなかったと見るべきだろう。
実力が拮抗した選手同士の試合では、こうした僅かな運気の変化が勝敗に影響を与えることになる。惜しくも中国に破れはしたが、日本の女子選手が優勝する日も近いことを確信する素晴らしい試合だった。
なるほど