今や日本から出たトップテニスプレイヤーとして有名人の錦織圭選手ですが、今大会のATPワールドツアー・ファイナルズでもまたまた大活躍でした!
実力が拮抗しているトッププレイヤー同士の世界では、個々の能力は当然のことながら、勝負には「運」というものもとても勝敗を分けるとても重要な要因になっています。
今回は錦織圭選手の激闘の2試合、「対ワウリンカ戦」、「対マレー戦」を「宿曜占星術」を通して振り返りたいと思います。
「宿曜占星術」については【宿曜とは】をご参考ください。
鑑定対象:錦織圭
生年月日:1989年12月29日生まれ
宿曜鑑定:危宿(きしゅく)
簡易説明:何事にも正直で素直な純粋の星
まずこの星の特徴としては、テレビ番組での彼の振る舞いを見てもわかるとおりに、とてもピュアで無色透明な「水」のような個性の持ち主です。
素直で明るいそのキャラクターは、まさに良い人と評される代表格です。
どんな相手にも物怖じせずに試合で勝負できるメンタルは、27宿のなかでもきっての存在と言われます。
センスの良さや、流行に敏感なお洒落なタイプが多く、「Air K」、「ジャックナイフ」、「ドロップショット」と、見る人を魅了するプレイスタイルも、この危宿ならではのことなのでしょう。
また、生まれ持った軽快なフットワークには、周囲から羨望の眼差しを浴びるような行動につながることもあり、世界に出て行ったのもこの宿命からかもしれません。
そんな星を持つ錦織圭選手ですが、激闘の11月15日、対ワウリンカ(世界3位)戦から診てみましょう。
この日の危宿の運勢は、
「成」の年:成功と達成の年であり物事は順調に運びます。
「安」の月:計画通りに実行できる安定した月です。
「業」の日:「今までの行いに評価が下される日」であり、その人のこれまでの行いにより吉にも凶にも転じます。
鍛錬に次ぐ鍛錬を繰り返してきた彼にとっては、今までの成果が発揮されるときであり、決戦の日には吉日でした。
対するワウリンカ選手は、
鑑定対象:スタン・ワウリンカ
生年月日:1985年3月28日生まれ
宿曜鑑定:井宿(せいしゅく)
簡易説明:「独断専行で成功する 計算と実利の星」
クールで計算高く勝ち続けてきたワウリンカ選手は、この日の錦織圭選手は「攻撃的を貫き、早い展開で決めに来る」と、試合の流れは想定内だったと語っています。
しかし想定外だったのが、この日の好調な運気の追い風に乗る錦織圭選手は、終始高い集中力を保ちながら、その質を落とさなかったことだったそうです。
結果はアグレッシブに攻めた錦織圭選手の完璧な勝利でした。
危宿と井宿はお互いを高め合える、「栄・親」というの関係の好敵手でしたが、格上と思われていたワウリンカ選手にとって試合当日は、
「壊」の年:物事が思い通りに運ばない試練の年
「衰」の月:気力、体力と減衰する月
「親」の日:本来はその能力が活かせる吉日ですが、年と月の運気の低迷のため、発揮しきるのが難しい
という、勝負には適していない日になりました。
この実力の拮抗した両選手に差が出たのは、この運気の流れからだったのかもしれません。
名前 錦織圭 ワウリンカ
宿曜 危宿 井宿
関係 親 栄
年運 成 壊➘
月運 安 衰➘
日運 業 親
そして運命の11月17日、世界王者マレー選手との激戦
この日は錦織圭選手にとっては好調な年と月の運のなかでも「魔の週」と言われる低迷期に入り、「衰」の日という今までの疲れが押し寄せてくる日になりました。
対するマレー選手は、
鑑定対象:アンディ・マレー
生年月日:1987年5月15日生まれ
宿曜鑑定:斗宿(としゅく)
簡易説明:「名声運と逆境運に守られた カリスマの星」
内に強い闘争心を持ち、その強運から名声を得ることのできるこの星はまさに王者の星と言えます。
マレー選手の運気の流れは、
「衰」の年:減衰のとしであり、本来の力が発揮しにくくなってます。
「壊」の月:アクシデントに見舞われやすい、注意すべき月です。
「成」の日:魔の週に入っているので、翌日が「極魔」の日に差し掛かる、注意を要する日になります。
となっており、こちらも決戦の日には不向きと言えます。
名前 錦織圭 マレー
宿曜 危宿 斗宿
関係 壊➘ 安
年運 成 衰
月運 安 壊➘
日運 衰 成
備考 魔の週➘
世界中が注目するこの日の激闘は、マレー選手は攻めきれず、錦織選手のものすごい粘りもあり、ATPワールドツアーの3セットマッチ史上最長となる3時間20分に及ぶ接戦となりました。
このタフな試合を制したのはマレー選手でした。
王者であるマレー選手にとっては運気は試練の日でしたが、ほんの僅差でこの激闘を制しました。
「本当に差は無かったと思う、、、」
と、勝利のあとのコメントからも本当に苦しい試合だったようです。
ではなぜ、勝利することができたのでしょうか?
それは、錦織圭選手の「危宿」にとって、マレー選手の「斗宿」は、「壊」という位置に当たります。
宿曜の中では最も注意すべき星の関係であり、錦織圭選手にとっては天敵になります。
王者の運気低迷の時期に追い詰めることはできたものの、とどめをさせなかったのはその宿命からだったのかもしれません。
試合の日が一日遅かったら、マレー選手は「極魔」という大凶日だったので、勝敗の行方は変わっていたかもしれません、、、
このように記憶に残る名勝負の裏側には、意外な因果関係が隠されていることもあるので、気になるときは宿曜を診てみると面白いですよ!
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